不定期日記

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押し倒してしまいました 【坊編】

坊編とかあるけれど、他キャラ編は無事に書けるのだろうか……。
全部揃ってからとも思いましたが、いつ揃うのか分からないので、とりあえず坊編。
坊編だけは前回の日記で自分を追い込んだので、とりあえずアップを。
そろそろ原稿に入らねば間に合いません。

・攻→受:告白済み
・受→攻:気持ちは自覚済みだが返事はまだ
・(勢いで)押し倒してしまいました。

以下、続きを読むで坊総受の小ネタです。



【2主坊】
「押し倒してもいいですか?」
「……と、押し倒してから言われてもね」
 小さく溜息を吐き、それから改めてナオを見上げた。
「それで、これからどうするの?」
 勢い余ってついつい押し倒してしまったはいいものの、慌てたり赤くなってくれるどころか、むしろ無理矢理に事を進めようとしたらどうなるか分かっているんだろうね?といわんばかりのまっすぐな深紅玉に見つめられて、ナオは内心汗を垂らしながらも、小首を傾げてかわいらしく見えるように笑った。
 ハルキも自分のことは嫌っていないと思うが、時期尚早だったらしい。
 というか、ここで簡単に流されるような人だったらもっと色々と楽なのに。
 ……ここで間違えると、強烈な蹴りがやってくるのは目に見えている。
「えっと……どうしましょう?」
 うまく毒気を抜かれてしまったハルキは、片手で前髪を掻き上げながら大きく溜息を吐いた。

 ――憧れの年上の人は、簡単には感情を乱してくれません。
 もっと色々な表情がみたいのに。


【フリ坊】
「押し倒しても、いいか?」
「……」
 無言。
「……」
 急に引き倒されて驚いていた深紅玉は、次第に半分にまで眇められ。
「……っぐ」
 やばい、と思った時には構える間もなく強烈な蹴りが腹へとめり込んでいた。くぐもった呻き声を漏らし、ゆっくりと寝台に倒れていくフリックを尻目に、ハルキは涼しい表情で起き上がると寝台を降りて衣服の乱れを整えた。
 それから何も言わずに、腹を押さえて蹲ったままのフリックを一瞥すると、あっさりと部屋から出て行った。

 ――いきなりすぎると、驚いて声が出ずに足が出ます。
 もう少し甲斐性があれば、もしくは青ければ、恥ずかしい台詞で、フリックでも防御できそうな蹴りになるぐらいの混乱に陥れられるのに。


【王兄坊】
「押し倒してもいいかな」
「……」
 陽の光に銀蒼の髪の毛を反射させ、唇に綺麗に笑みを刻み、ハルキを見下ろしながらの疑問系ですらないその言葉は、「すでに押し倒されている気がしますが?」というツッコミの言葉さえ奪った。
 何度か深紅玉を瞬かせ、それから少しだけ不機嫌そうに眉を寄せレンフィードを見上げる。
「返事は待って頂けると伺った気が致しますけれども?」
 普通の人間なら思わず眼を逸らしたくなるような眼力も、子供が拗ねているようにしか見えないらしい。ますます笑みを深めてあっさりと頷く。
「うん。確かに待つ、とは言ったけれどもね。あまり気が長い方ではなくて」
 返事を延ばされてうやむやにされてしまわないように。早くその気になってくれるように。
 肯定の返事以外は受け取るつもりはない、と笑みに眇められた翠碧は語っている。
 やはり敵わないな、とハルキは眉間の皺を解いて深紅玉を閉じた。

 ――勢いに見せかけた確信犯。
 無駄に優雅、無駄にゴージャス、無駄にキラキラ。(全部無駄に、もしくは無意味に)


【4主坊】
「あ、ごめん。ついうっかり」
「うっかりって……」
 うっかりというにはかなり綺麗に押し倒されたような。
 すばらしい勢いで、けれども寝台に倒される痛みはまったくなく、敷布の乱れも少なく。
 純粋に驚いて、ぱちくりと深紅玉を瞬かせているハルキの上から即座に退き、それでも驚いているままのハルキの腕を掴んで引き起こす。
「ごめんね」
「え、いや……、うん」
 並んで寝台に腰を下ろし、ユウワはいつもの笑みを浮かべているものの、どこか自分で自分に戸惑っているような様子につられて、ハルキの方も落ち着かなくなった。
 ユウワにそんな表情をさせたのは自分である。
 深紅玉を少しだけ彷徨わせ、それから額をユウワの肩へと押し付けた。
「もう少しだけ――……」
 待っていて。
 続けられた言葉にならない声に小さく蒼眼を見開き、それからいつもの笑顔を浮かべた。
「いつでもかまわないよ」

 ――ついつい優しいその言葉に甘え過ぎてしまう。
 そうして待たせること50年弱。


【テ坊】(番外)
「わり、押し倒しちまった」
「別にいいけど……それで?」
「それで、って……」
 きょとんと見上げられて、逆にテッドの方が詰まってしまう。
 もう少しこう、色っぽくならないものかとちらりと思うが、そもそもがテッドが躓いたことによって、結果的に押し倒されたのだからそんなことを期待する方が無駄である。
 そんなことは分かった上で、顔とか近いし身体とかもくっついているんだから、もうちょっとこう……と思うのはテッドの勝手である。
「僕はどうしたらいい?」
「どうしたらって……」
「テッドの好きにしていいよ」
 男同士とか世間体とか色々とあるけれども、その前に自分のこの感情が恋愛感情かどうかも少し不安ではあるけれども、それでも今の自分を取り巻く世界の中でテッドを一番に選んだ――選ぶことができてしまうことだけは確実なのだから。

 ――テッドには素直。というか、単に世の中に擦れてしまう前。
 擦れた後でも「溜まってるの? 僕でいいなら相手するけど」とからかい、肯定されても否定されても構わないと基本テッドを全肯定。信頼。





自分は王兄におかしなイメージを持っている模様。
だってルカ様相手にも攻めるんですよ、王兄は。(という内容の話をかなり前にお邪魔させていただいた茶でしました)私の中では、王兄と王子は別人です。王子は総受気味ですけど、王兄は総攻です。2主にも勝つと思います。どういう成長過程……?
4坊が一番悩みました。だって4主、押し倒さねぇよ……orz
勢いもないだろうし、うっかりだってやらないだろうし、待ってる間はそんな素振り絶対にみせるはずないよ、と。ので、この小ネタ本編に入らないかも、でも50年弱もあれば一回ぐらいこんなことあってもいいんじゃね?とかも思ったり。
一応取り扱い本命カプのため(?)フリ坊と4坊だけは実際にあったこととして書きたかったんですけどね。

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